元データアナリストがデータエンジニアを志す研修記録

はじめに

2024年1月入社の高橋です。

入社後3ヶ月の研修を終えたので、その感想をこちらに残したいと思います。

今後、同じくデータエンジニアを志す方の参考になれば幸いです。

 

入社のきっかけ

大学卒業後、診療放射線技師として病院で7年程勤務しておりました。

業務の傍ら、職場環境のDX化をできないか考え、Pythonを独学しておりました。(医療現場はまだまだIT化できていないことが多いです…)

そんな折に、放射線治療部門で日々蓄積された位置照合データを分析して統計学的な知見を学会発表するよう任され(青天の霹靂)、そこで本格的なデータ分析を経験しました。

データ分析のための環境やコード作成、統計学の知識取得など、完全にひとりで0からやっていて大変だったのですが、その分やりがいと楽しさも感じていました。

その後、もっとデータを扱う仕事がしたいと思い、重い腰をあげてデータサイエンスを生業とする企業に転職しました。

転職先でデータアナリストとして顧客の要件と向き合い、データ分析や自動化などのプロジェクトに参画していました。しかし、当時社内にインフラ周りのことができる人がひとりくらいしかおらず、データを分析する手前の交通整備ができるようになってアナリストやサイエンティストが集中してデータ分析や機械学習などに取り組める環境を作りたい!と思ったことが、FLINTERS BASEに入社したきっかけでした。

成長できたこと

問題解決能力

前職では研修など一切なくプロジェクトにアサインして様々な課題とぶつかり、体当たり的に自力で解決して最適解は結局わからないまま、といった状態でした。

今回の研修ではエンジニアとして本来持っておくべき基礎的な知識を土台固めしつつ、エラーが発生した時に問題点はどこなのか、どうしたら解決ができそうか、などといった勘所を以前に比べて養うことができたことが一番の成長だと感じました。

Pythonを書く力

お恥ずかしながら前職ではPythonを扱っていたにも関わらず、データ分析に特化したPandas職人的な部分が強く、Pythonのことをきちんと理解していないことが結構あったなと研修を通して思いました。

ゼロからPythonを書いて何かしらデータの取得、DWHへの格納など、中間演習や総合演習を通してコードを書く基礎体力みたいなものが身についたように思います。

研修内容

FLINTERS BASEの研修カリキュラムは教育部の方達の尽力により、非常に充実しています。今回はその中から自分が印象的だった3つをご紹介したいと思います。

調べ方研修

エンジニアにとって、わからないことや課題解決のために自分で調べる力を磨くことは非常に重要です。

すごく当たり前で基本的なことですが、求めている情報になかなか到達できないこともあってこれが意外に難しかったりします。

なのでこの研修がカリキュラムの最初期に設定されているのを見て、研修内容の充実度が高そうだなと思いました。

コードやライブラリでの環境周りなど、なにかとエラーがついてまわりがちですが、一次情報である公式ドキュメントやGitHubでの問題スレッド、Stack Overflowなど、適切なワードで検索し、適切な情報鮮度を保っているソースにアクセスする大切さを再認識できました。

また、チームで開発を進めていくうえで、15分ルール(自力で解決する時間)を意識して業務をスタックさせない意識も改めて必要だと思いました(自分で抱え込みがちなため…)

Git

前職ではプロジェクトでソースコード管理を行なっておらず、メンバーそれぞれが管理していて、コードの所在やバージョンがグチャグチャでした。

研修で初めて実践的にGitを操作してみて、最初は不慣れで扱いづらさや理解しづらいところがありました。きちんと扱えるようになればバージョン管理システムとして非常に重要なツールであり、チーム開発する上で無くてはならない存在だと思いました。

研修では中間演習と総合演習で活用する場面があるのですが、個人的にはrebaseとrevertとresetを使いこなせるようになれば、Gitの柔軟なバージョン管理能力を大いに発揮できるようになると感じました。

AWS

AWSはAmazon.comが提供するクラウドコンピューティングプラットフォームで、最もシェア率の高い3大クラウドのひとつです。

AWSには非常に多くのサービスがあり、最初はサービスの特徴を理解するのが大変でした。

また他の研修内容と違ってクラウドでは料金体系の存在を無視できません。

サービスの特徴を理解して要件を満たして料金なども考慮して最適なアーキテクトを提案する、それもデータエンジニアの大事な仕事のひとつだと思いました。

研修では主にデータ領域でよく使うEC2やS3、Redshift、Lambdaを扱いましたが、ネットワークの知識も必要で、総合演習時にはRedshift用のネットワーク構成で苦労しました。

研修ではハンズオン形式でネットワークの構築を1から行うので、初めてのクラウドでも安心して取り組めました。AWSには便利なサービスがたくさんあり、イベントも随時やっているので、使いこなせばできることがかなり増えそうだなと思ったので勉強しがいのあるサービスだと思います。

会社に入ってみての感想

エンジニアばかり!

前職ではエンジニアではない人が結構多く、技術的な相談ができる人があまりいなくて苦しい思いをしたのですが、FLINTERS BASEはエンジニア集団なので困った時に皆さんすごく頼りになるし、相談して解決しない時は一緒に原因を考えてくれる方ばかりなので、それがすごく心強いです!

そして皆さんの人柄も良くて、社内勉強会ではデータエンジニアリングだけでなくフロントエンドのことまで勉強している方もいることを知ったりと、探究心のある方が多いなと思いました。

研修内容が充実!

3ヶ月という期間で、データエンジニアにとって必要な知識やスキルをぎゅっと詰め込んで勉強するのですが、最初はこの短期間で無事に習得できるのかな?と不安でした。

でも研修内容が非常に作り込まれていて、作成した方達が業務経験がない人でも大丈夫なようにすごくよく考えて時間をかけて作成したんだろうな、ということを研修中ひしひしと感じ取っていました。

これからの抱負

信頼されるデータエンジニア

もらった仕事や任されたタスクなどに対して真摯に対応していき、社内で信頼されるエンジニアになりたいと思います。

また、仕事に慣れたらプラスαのこともできるように考えたり相談したり発信できるようになりたいと思います。

専門性の確立

この事に関してはあの人だ!と思われるように、スペシャリティも極められたらいいなと思っています。

学んだ事を他者にもわかりやすく言葉で説明できるように研鑽を積んでいきたいです。

最後に

ここまでご覧いただきありがとうございました。

研修を無事に終えられたのも教育部の皆さんや社内の先輩方、同期の存在のおかげだと思っています。

このブログを読んで、少しでもFLINTERS BASEに興味を持っていただけたら幸甚です。