アナログ事務職だった未経験者がデータエンジニアに転職してみた

はじめまして。

FLINTERS BASEに入社した9期生の河本です。

5月末で3ヶ月間の入社研修を終えたので、振り返りとしてブログを執筆します。

エンジニア転職を考えている方の参考になれば幸いです。

目次

経歴

大学を卒業してから約2年間、専門商社で事務職として働いていました。当初は営業職として新卒入社する予定でしたが、入社直前に変更となり、自分のキャリアの方向性に不安を感じながら働いていました。

前職では、毎日数百枚の紙の資料を確認し、商品を発注する業務を担当していました。アナログな業務をこなす毎日の中で、世間ではAIの台頭などDX化が進んでおり、スキルを身につけなければならないという焦りを感じていました。そんな日々の中で、自分もデジタル分野を支えるエンジニアになりたいと考えるようになり、プログラミングスクールで学習をすることにしました。

約半年間、働きながらオンラインでプログラミングを学びました。そして、転職活動を本格的に始める前に前職を退職しました。その後、FLINTERS BASEに入社し、データエンジニアとしてのキャリアをスタートさせることができました。

研修内容

3ヶ月の研修の中でたくさんのことを学びましたが、今回はその中でも3つの単元をピックアップして紹介したいと思います。

調べ方研修

研修の序盤に実施しました。

基礎中の基礎の単元であり、研修を終えた今となってはかなり重要なことだったと実感しています。

調べ方が悪いと、解決できなかったり、何も進まないまま時間を浪費してしまうことがあります。例えば、エラーが発生した場合や作業の進め方がわからないときに、適切なキーワードを使わずに検索すると、求めている情報にたどり着けないことがあります。これにより、作業が遅れ、効率が大幅に低下することがあります。

具体的な例を挙げると、単に「エラー」とだけ検索するのではなく、エラーメッセージの具体的な内容やエラーコードを含めて検索することで、問題の特定が迅速に行えます。また、信頼性の高い情報源(公式ドキュメント、著名な技術ブログ、フォーラムなど)を活用することも重要です。

これを意識して研修に取り組むかどうかで、大きな差が出てしまいます。調べ方のスキルは、ただ情報を探すだけでなく、問題解決能力や作業効率にも直結します。研修中にこのスキルをしっかりと身につけておくことは、実際の業務においても必ず必要となることだと感じています。

BI可視化研修

この研修では、データの視覚化ツールであるTableau Publicの使い方を学びました。

Tableau Publicは、データを視覚的に表現するための強力なツールであり、研修ではその基本的な操作方法や機能について学びました。データをインポートし、グラフやチャートを作成するプロセスを通じて、データの見える化がどれほど効果的であるかを実感しました。

研修の中では、自分でテーマを決めてデータを分析し、その結果をTableau Publicを使って視覚化する演習に取り組みました。私はハリウッドで公開された映画に関するデータを選び、興行収入の推移や映画のジャンルごとの人気度などをグラフで表現しました。このプロジェクトを通じて、データの視覚化が楽しく、かつ有用であることを学びました。自分の分析結果を他の人と共有し、視覚的なデータから新たな洞察を得られた経験は、非常に満足感がありました。

Tableau Publicを使ったBI可視化研修は、データをただ見るだけでなく、視覚的に理解する力を養う貴重な機会でした。これからも、データ分析のスキルを磨き続け、より効果的にデータを活用していきたいと思います。

中間演習

次に取り上げたいのは中間演習です。研修を始めて1ヶ月ほど経った時に取り組みました。内容は「卒論を書く学生のための、論文・書籍を一覧化したダッシュボードを作成する」というものでした。

このプロジェクトでは、以下の技術やツールを使用しました:

  1. CiNiiのAPI: CiNiiのAPIを使用して、論文や書籍のデータを取得しました。APIの利用方法を学び、必要なデータを効率的に抽出するスキルを身につけました。
  2. Docker: Dockerを使ってデータベース環境を構築しました。Dockerコンテナを利用することで、開発環境のセットアップが容易になり、異なる環境での一貫した動作を保証できました。
  3. データ処理と出力: 取得したデータを適切に処理し、ダッシュボードとして出力する準備をしました。データのクリーニングや整形を行い、視覚的にわかりやすい形式で情報を提供する方法を学びました。
  4. Git: プロジェクトの管理にはGitを使用しました。コードのバージョン管理や共同作業のためのツールとして、Gitの基本操作を学び、最終的には完成したプロジェクトをGitを通じて提出しました。

この演習は非常に難しく感じましたが、1ヶ月間の研修を経て、自分が確実に成長していることを実感しました。初めて取り組む技術やツールも多く、試行錯誤しながらも問題を解決する力がついたと感じています。

研修を振り返って

研修を通じて、多くのことを学びました。難しく感じることも多かったですが、自分の知識が着実に増えていることを実感しました。研修の中ではたくさんの演習に取り組むことで自分で考える能力が身につき、成長を実感しつつ、楽しく取り組めたことが印象に残っています。各研修で得たスキルや知識は、実際の業務においても非常に役立つものばかりだと思っています。

また、仲間と共に学び、協力し合うことの大切さも再認識しました。同じ目標に向かって努力する仲間がいることで、自分も頑張ろうと思える場面が多くありました。

これからの抱負

これからは、研修で学んだことを実務で活かしながら、さらにスキルを向上させていきたいと思います。特に、以下の点に注力したいと考えています。

  • 継続的な学習

エンジニアとしての知識や技術は日々進化しています。常に最新の情報をキャッチアップし、自分のスキルセットを更新していくことが重要だと考えています。特に、データエンジニアとしての専門性を高めるため、データ処理やデータベース管理のスキルをさらに磨いていきたいと考えています。

  • 実務経験の積み重ね

研修で学んだ理論やスキルを実務で実践することで、さらに深い理解と応用力を身につけていきたいです。現場での経験を通じて、より実践的なスキルを磨いていきたいと思います。

  • チームでの協力とコミュニケーション

チームで働くことの重要性を改めて認識しました。効果的なコミュニケーションを図り、チーム全体の成果を最大化できるように努めたいです。

  • 人の役に立てるエンジニアになる

これからも、エンジニアとして人の役に立つことを目指して努力を続けたいと思います。技術を駆使して、社会に貢献し、人々の生活をより豊かにするソリューションを提供できるエンジニアになりたいと考えています。

研修を通じて得たスキルや知識を基に、これからも成長を続け、デジタル分野を支えるエンジニアとして貢献していきたいと思います。未経験からエンジニアに挑戦することに不安を感じている方々にとって、私の経験が少しでも参考になれば幸いです。