人と関わる塾の先生がデータと関わるエンジニアになるまで

皆さんはじめまして!2022年10月入社の福島と申します。 3ヶ月に渡る研修が終了し、そのアウトプット共有できればと思い、執筆させていただきます。 この記事が少しでも悩んでいる人の助けになれれば幸いです。

経歴

前職は個別指導塾の教室長をしておりました。 教育業界の古くからある情報の管理に課題を感じ、「データを上手く活用した教育ができればより良い成果が得られるのではないか」という仮説と「将来広がるDX化をブラックボックスのまま終わりたくない」という思いから、エンジニアへの転職を決意しました。

成長できたこと

データエンジニアとは何か、その基本的な構築の流れを学ぶことができた

プログラミングスクールに4ヶ月通いましたが、データエンジニアとしての知識はほぼ皆無でした。その中でも一つ一つ丁寧な指導があり、データエンジニアとは何か、どのように開発や実装を進めていくかを理解することができました。全く知らない状況でも、研修をしていれば自然と身につけることができるので、かなりハードルは下がると思います。

新しい知識を「学びたい」という姿勢を思い出してくれた

新卒から全く別業種で働いていいたこともあり、新しいことを学ぶことは非常に少なかったように感じます。もしかしたら避けていたのかもしれません。 この研修はプログラミングスクールに通っていたとしても、多くのことが初めての知識でした。0から始まるものに対して自分で理解し、「できた」と実感できることが自己成長につながることを思い出させてくれたと思います。この学ぶ姿勢は今後も一生、忘れずに持ち続けたいと思います。

課題を発見し、それを乗り越えていく力

初めてのことですから当然躓くことも多かったです。知らないエラー、わからないことがわからないこともありました。それでも研修担当の方からアドバイス頂きながら課題を切り出し、解決した時は大きな達成感を得ることができました。この繰り返しがエンジニアであることを実感しました。

研修内容

すべての研修をお伝えすることはできませんが、私からは初学者の人でも分かるよう、3つご紹介させていただきます。

システム設計

実際に開発を進めていく上での設計書をこの段階で作成していきます。 設計書と言っても開発に関わっている方には技術に詳しい人はもちろん、詳しくない人も関わっています。それぞれが分かるような設計書を作成していく必要があるという内容です。

この記事を見ている人であれば、聞いたことや作ったことがある方も多いと思います。 ただそれぞれが誰に対して、どのような意図で作成しているか、その対象は知らないまま作成していました。たくさんの方が関わる開発では、どんな目的で、どのような内容で伝えるか。そのためにどんなものを設計で作成すべきかを考える必要があることを学びました。

コンテナとDocker

アプリケーションを開発する時、初学者の方はその環境を構築するのにかなり苦戦を強いられます。構成がわかっていないと、今自分が何をしているのかがわからなくなります(私自身そうでした)。Dockerはその環境構築をコンテナという隔離された空間で自動で行なってくれるというものです。難しいですね(笑)是非研修で学んでみてください。

開発において必ず直面する環境構築は、この研修の中で違うツールを使うたびハンズオン形式で行なっていきます。最初はわからないことだらけで、書いてある通り進めていくことになると思いますが、やっていくと少しずつ全体像が見えてきます。研修のほとんどがハンズオン形式のため、進めていけば分かる!という形になっていたのも非常に助かりました。

Airflow

データは無数にあるものを扱いやすいように整え、まとめています。しかしデータが増え続ければその度にこの一連の処理を行うことになってしまい、大変なことになってしまいます。 それをAirflowはスケジューリングし、自動的に行なってくれるものです。ここでは管理方法や実装方法をハンズオン形式で学んでいきます。

ツールとしてはかなり便利なもので、日本の企業でも採用しているところが多いそうです。DAGという実行コードを記述していきますが理解するまでに苦労しました。しかしログが可視化されていて分かりやすく、一度扱えるようになると便利で分かりやすいワークフロー管理ツールだと実感しました。

会社に入ってみての感想・雰囲気について

入社を考える上で非常に大切な要素の一つだと思います。私自身が感じた正直な感想を書かせていただきます。

革命が起きた働き方

前職はB to C のサービス業だったため、出社が当たり前、自分が責任者ということもあり、休みでも休みの感覚がない日々でした。入社後はそんな生活が一変しました。毎日着ていたスーツはクリーニングの袋が被ったまま、私服でフルリモートでの勤務です。毎日「これで仕事していいのだろうか」と疑心暗鬼になる日々もありました。仕事とプライベートの両立が圧倒的に取りやすく、私の中では革命が起きた環境で勤務させていただきました。

風通しの良い雰囲気

同じような境遇を持った同年代の先輩方が多いです。最初の自己紹介からリモートだとは思えない程明るく迎え入れていただきました。接点が少なくなってしまうという不安をリモートだと感じる方もいるかもしれませんが、ご安心ください。隔週でシャッフルランチというランダムに先輩方とお話しできる機会もあり、人となりや業務に対する不安をお話しできます。 また上司に当たるマネージャーとの1対1の面談もあり、率直な意見を低いハードルで相談することができます。前職も風通しが悪かったわけではありませんが、本当に意見しやすい環境を整えてくださっています。

転職しても同期がいる

転職は時期によって様々なため、同期がいないこともよく聞きます。しかし研修スケジュールの関係上、私含めて8人の同期がいました。わからないことを相談できたり、他愛もない話で盛り上がったり、切磋琢磨しながら学べることも特徴の一つだと思います。今ではご飯に行ったり、お出かけしたりする仲になりました。

これからの抱負

3ヶ月の研修を終え、これから配属先での勤務となります。一つ備忘録としてなりたいエンジニア像を書かせていただきます。

「付加価値を与えられるエンジニア」

技術革新は止まることはありません。だからこそ自走していくことは必ず必要です。私はエンジニアとして「データを駆使して人生のきっかけを作り出したい」と考えています。そのためにただ、必要十分なもの提供するのではなく、付加価値を生み、関わる人に感動を与えられる人材になりたいです。日々の学習はもちろん、常にプラスαを考え続け、実行に移していきたいと思います。

長文でしたが最後までお読みいただいた方、ありがとうございました。会社や社内での様子を少しでもご想像頂けていたら嬉しいです。 転職から研修までの4ヶ月という短い期間の中でたくさんのご縁を頂いたことに感謝しながら人生の分岐点を全てプラスに変え、走り出していきます。