BASE研修を受けた今と昔

はじめに

こんにちは。

FLINTERS BASE 14期生の秋葉です。

突然ですが、

「仕事って、毎日同じことの繰り返しで、成長してる実感がないな…」

「今の会社って、自分に合ってるのかな?」

そんな風に感じたことはありませんか?

実は、私も以前はそうでした。

しかし、このFLINTERS BASEに入り、研修を終えた今の自分は、

 

「"もっともっと"成長したいし、それができる環境!」

「次の社内イベント何かな〜」

などと感じています(笑)

そうなるまでに至った経緯や入社して感じたことなどを、少々長いですがこのブログを通して共有したいと思います。転職を考えている皆さん、データエンジニアを目指そうとしている皆さんの参考になれば幸いです!

1.経歴

前職ではSES企業に所属し、クライアント先でシステム開発を支援したり、運用・保守などを受け持ったりする仕事をしていました。要するにエンジニアです。

「じゃあ実務経験あるし、転職で有利じゃん!」

そう思われる方もいると思いますが、残念!(笑)

自分で言うのも恥ずかしいですが、”なんちゃってエンジニア”でした。

Excelが主軸のヘルプデスクや開発会社のサポートで手順書通りに進めれば誰でもできちゃうインフラ周りの業務や顧客とのやり取りなどがメインで、コードを書くという実務は一度も経験したことがありませんでした。

エンジニアとして、コードを書くような案件に入りたい!と思い、仕事と並行して独学でPythonの勉強を始め、約3ヶ月ほどかけて

  • Python3 エンジニア認定基礎試験
  • Python3 エンジニア認定データ分析試験

を取得し、AIも用いて個人開発した簡易的なアプリを会社に提示するも

「実務経験がないから(Pythonの業務は)無理だねぇ」と一蹴されてしまいました。

「実務経験がほしいからやってるのに、それ言われたら無理じゃん・・・」と割り切って、転職活動をしたのがきっかけです。

 

2.入社してみて

上記のような流れから、面接を経て無事に2025年4月に入社しました。

入社前からブログを見たり、HPを見たり、面接でお話しさせていただいたりしてたので、自分の中でのぼんやりとしたFLINTERS BASE像はありました。

具体的には以下のような印象でした。

  • 成長意欲の高い人が多そう
  • MacBook Proが貸与されるのいいね
  • 社内のコミュニケーション多そう
  • 挑戦できそう

これらは入社後も変わっていませんが、入社の前後で解像度が変わりました。上であげたイメージが以下のようにアップデートされた感じです。

  • 毎朝勉強してる人いるし、アウトプットしてる人も多いし、勉強会の内容が濃すぎる上に、自由にできるクラウド環境もあって、意欲次第ではなんでも勉強できそう
  • 貸与PCがM4のMacBook Proでメモリが48GBってマジ?
  • 社内だけじゃなく、社外(FLINTERSやグループ会社)との合同イベントとかあって楽しい、且つ費用は会社負担だからタダ飯だ!
  • マネージャー(Mgr)から今後どうなりたいかを聞いてくれて力になってくれるし、Mgrや経営陣の方々と話してても、挑戦することを否定されない雰囲気があるどころか、失敗を恐れずにどんどん挑戦していけという雰囲気があるから自発的に行動できる

さらに、定期的に実施していただいてる1on1面談でも、悩みや不満を聞いてくれてとてもストレスフリーに働けます。

また、フレックス制度が導入されているので、業務管理のしやすさも特徴です。社員それぞれによって働き方は異なりますが研修中での私の実例をあげてみます。

  • 同期と対面でコミュニケーション取りたいから週1で出社したい→OK
  • 朝の満員電車がきついから、午前は家でやって、午後から出社します→OK
  • 夕方から用事あるから今日は早めに仕事始めて早めに終わらせます→OK
  • 帰宅時間の満員電車がきついから、進捗確認が終わったら帰って家でやります→OK

前職では考えられない働き方ができ、研修期間中に出社するときは通退勤のストレスも考慮しつつ働けるのが最高でした。

このように、同じ業界にいた私でも別格に働きやすいと感じますし、働くメンバーの士気も高いから、周りに影響されて成長意欲も高まるような環境のため、毎日が楽しいです。(言わされてません笑)

3.研修内容について

4月入社に対して、2月上旬の時点で内定をいただいていたため、独学してスタートダッシュを決められるようにしようと企んでいました。

PythonはPaizaという無料学習サイトのCランクをこなしており、SQLはUdemyの「データサイエンスのためのSQL入門」という講座をやっていました。しかし入社後研修の内容がかなり充実していたため、実施したことでアドバンテージには感じましたが、マストではなかったかもしれません。

そして、独学時にGitやDockerなどの学習を始めたものの、システムの概念が難しいと感じてしまい苦手意識が芽生えてしまいました。多くのコマンドやオプションが存在するため、それらに慣れるまでハンズオンをすることが無知の私には難しく、実践やレビューを得るような機会を捻出する方法がわからず、苦手意識のみが強まり途中で学習を断念してしまいました。

そんな不安だらけの状態で研修を迎えました。

 

Python研修

Pythonは前半(Python①)と後半(Python②)に分かれていて、Python①は未経験からでもできるように基本の基本から入ります。

print()から入り、基本構文を網羅的に学習します。学習も自分で手を動かすことが多いので、記憶にも残りやすいです。

Python②では、やや応用的なことを学習します。

ファイルの読み書き、Webスクレイピング、簡易的な機械学習、API操作やDB接続、クラスの概要などと、こちらも網羅的に学習します。

完全初心者だとやや難しく感じるかと思いますが、全て覚えろというわけではなく、Pythonでこんなこともできるよ〜という紹介をハンズオン形式で実際に書いて動かしていく感じなので、身構えなくても大丈夫でした。

また、この研修で学んだ知識で「Python3 エンジニア認定基礎試験」には合格できるかと思います。もちろん試験特有の出題やパターンがあるため、勉強は必須だと思いますが、基礎的な知識を入れるという意味では参考書を新たに買う必要はないと思います。それぐらい網羅的に学習できる研修だと思います。

Git研修

独学時に苦手意識が芽生えていたGitについての研修も基礎編と実践編とで2つあります。

研修資料の説明がわかりやすいのと、とにかくハンズオン形式で、様々なシチュエーションを想定したコマンドを学べるので、理解しやすかったです。

また、Git研修に限らず、研修の各演習問題はGitにPR(プルリクエスト)をしてレビューしてもらうので、反復練習で嫌でも操作を覚えられます。

ただ、一度で全てを覚えることはできないので、反復の過程でほぼ必ず間違えます。同時期に研修をしたメンバーは、私含めて全員1度は間違ってます(笑)

間違ったことで、点と点だった知識が線になることも多かったですし、実務で間違うより前に間違ったことで自分の知識に変換できたことは良かったと思います。これもハンズオン形式で学べるからこその利点かと思います。独学時はあんなに苦手意識があったGitですが、今では慣れた手つきで操作しています(笑)

要件定義研修

前職で少しだけPM(プロジェクトマネージャー)まがいな業務をしていました。

顧客とやり取りをして要件を決めてプロジェクトを遂行したり、予算や見積もりなどを作成していました。その時はどうやって学んだかというと、PMO(プロジェクトマネジメントを支援する役)の上司が一人いて、その人と一緒に実案件を進めながらOJTのような形で学んでいました。もちろん学習にテンプレはなく、何もわからないまま探り探りに進めていました。

これは大半の企業がそうなのではないでしょうか?そもそも

PMになれる能力があるからなったのではなく、PMの立場になって学んでいくもんだ

という意味から任されていたのかと思いますし、この考えは同感です。あらかじめなれる器がある人なら、既になっているでしょう。

それゆえに、要件定義研修って何をするの?と思っていました。

そのような中で実際に研修を受けてみると、目から鱗でした。

  • 自分が感覚でやっていたことが言語化された資料
  • ペアになって実際に顧客を想定した要件定義の練習
  • ステークホルダーやユースケース図、シーケンス図、システム関連図等の作成

など、教科書のような内容を体系的に学習できる仕組みでした。レビューしてくださる教育部の方もスクラムマスターだったことから経験も豊富なため、的確なレビューもありました。

また、会社イベントで同グループの別会社の取締役の方とお話しする機会があり、どんな研修をしているかという話題で要件定義研修について話すと、

「そんなことやってるんだ!受けさせたいなーそれ!要件定義とか資料作成って独自のやり方になっちゃうことが多いから、しっかりとした基盤があるのはいいことだよ」(一言一句まで同じではないがこのような内容)

と言っていただけてました。実務経験が唯一あるからこそ、一番度肝を抜かれた研修だったと感じています。

そして、FLINTERSで実際にPMとして従事されている先輩方に、実際にペアで要件定義を行う研修のフィードバック(FB)もいただけました。FBは元々研修予定にはなかったのですが、同時期に研修を受けていた方が依頼してみたところ、快諾していただき、「ここは抑えられてて良い」、「こうするともっと良かった」などのリアルなFBを対面でしていただきました。研修資料には書けないような、プロジェクトごとの視点や、共通して行なっていることなども教えていただき、本当に有意義な研修でした。

このように、会社が違うのにも関わらず、協力的に支援してくださるところも本当にありがたい環境ですね。

研修全てにおいて

研修全てに通ずることですが、考えても調べてもわからない内容は、質問することで、SlackやGoogle Meet(オンライン会議)を使ってすぐに教育部の方々が手助けしてくれるので安心して臨めました。

出社している時に教育部の方がいらっしゃると、その場で教えていただけるので些細なことでも解決できたり、+αの知識も付いてとても有意義です。

また、朝会・進捗確認・夕会のオンライン会議があるので、そこで質問するのも良しです。とにかく、わからないことをそのままにしないことが大事ですし、解決できる環境は整っていることも研修を受ける上で心強かったです。

4.成長できたこと

これらの研修生活を通して、技術的知見の成長できたことを挙げようとすると研修の数以上に出てくるので、今回は精神面や感覚に近い部分での成長を述べたいと思います。

大きき変わったことが2つあります。

1つ目が、自己肯定感です。

研修が始まる前は、わからないことだらけで漠然とした不安を抱えていました。しかし、2ヶ月間という期間を自らの力で走り抜いたことで、「自分は何かを成し遂げられる」という確かな自信が生まれました。ゼロの状態からこれほど多くの知識を吸収できたという実感は大きな喜びです。「もしかしたら、自分にはもっとできることがあるのかもしれない」と、良い意味で錯覚するほど自己肯定感が向上しました。

また、テレワーク中心の生活の中で、朝のルーティンを確立したことも自己肯定感を高める要因となりました。毎朝決めたことを徹底してこなすことで、ささやかながらも達成感を日々味わえるようになりました。起きたら部屋を軽く掃除する、仕事前にコーヒーを飲む、軽い運動をするなど、どんなに些細なことでも継続することが大切です。「今日もできたぞ!」という積み重ねが、QoLの向上にも繋がり、精神的な安定をもたらしてくれています。この心の安定は、仕事だけでなく私生活においても大きなプラスとなり、私にとってかけがえのない成長だと感じています。

 

2つ目は自発的行動です。

研修当初は、与えられた課題をこなすことに精一杯で、どうしても受け身な姿勢になっていました。しかし、研修を重ねるにつれて、疑問に感じたことはすぐに調べたり、時間を見つけて深掘りしたり、同期とアウトプットしあったりと、能動的に行動ができるようになりました。

特に社内Wikiの積極的な更新に成長が現れています。研修期間で学んだことや疑問に思ったことを自分なりに整理し、社内Wikiにまとめるようになりました。最初は、自分の書いた内容が社内の皆に通知されることに不安を感じ、「間違った情報を書いてしまうのではないか」と躊躇していました。しかし、一度書いてみると、それが自分のアウトプットになり、知識が定着するのを実感し、他の人の役にも立つという喜びを感じました。今では気づいたことや学んだことをどんどんWikiに書き残していきたいと思っています。

また、コミュニケーションの質と量も大きく向上しました。研修を通して「報・連・相」の重要性を改めて実感しました。特に進捗確認の場では、単に実施した研修の報告だけではなく、周知されたアンケートやテストの実施状況、前日にPRしたことが流れないようなリマインドなどと、意識的に必要な情報を多く共有するように心がけました。さらに、マネージャーをはじめとしたチームメンバーへは、「念のため」という意識で些細なことでも報告するようになりました。これにより、もしもの時の手戻りを防ぐだけでなく、状況把握をスムーズにし、より円滑な連携に繋がるはずです。積極的に情報を共有することで、チームの一員としての当事者意識も高まり、業務も円滑に進むことができるようになったのも成長の一つだと感じています。

 

5.これからの抱負

今回の研修を通して、技術的な面だけでなく、精神的にも大きく成長できたと実感しています。この学びを糧に、データエンジニアとして新たな一歩を踏み出すにあたり、今後目指す姿が明確になりました。

AIが目覚ましい発展を遂げる現代において、私はAIを単なるツールとして捉えるだけでなく、AIと「共存」していくことを大切にしたいと考えています。AIの可能性を最大限に引き出しながら、人間だからこそできる創造性や判断力を掛け合わせることで、より大きな価値を生み出していきたいです。

また、将来的には技術的な深い理解に加え、プロジェクト全体を動かせるPMになることを目指しています。お客様の期待を超える価値を提供するのはもちろんのこと、その先に会社全体にもプラスアルファの価値をもたらすような貢献をしていきたいです。

そして何より、周囲から「この仕事はぜひあの人に任せたい!」と自然に思ってもらえるような、信頼されるエンジニアになることが私の最終目標です。そのためには、常に新しい知識を吸収し、どんな状況でも頼りになる存在であり続けたいと思っています。データエンジニアとしてのこれからの日々、一つ一つの挑戦を楽しみながら、目標に向かって着実に成長していきます。

6.最後に

私自身が入社するまでに多くの先輩エンジニアのブログを読んできました。そして、FLINTERS BASEに興味を持ちました。

私と同じような方がいたときに、その方の一助になれていましたら幸いです。(その時は入社後に報告してください笑)

6000文字を超えるような文章を読んでいただきありがとうございます。