こんにちは、教育部の原田です。
本記事ではFLINTERSとFLINTERS BASEで行うことになった新しい研修について紹介します。
その名も New Project Leader研修 です!
どんな研修なのか、どういった内容なのかを紹介していきます。
New Project Leader研修とは?
正直、名前の通りではあるのですが、一言で説明すると「リーダー人材(テックリード)を増やすためのデータエンジニア向け研修」です。
我々はリーダー人材に必要な知見を得たあとに現場で挑戦をしていく流れを考えており、その前半にあたる「必要な知見を得るための研修」になります。
ただ、リーダーに関わらずデータエンジニア領域における更なるスキルアップの促進も目的としていますので、必ずしもリーダー候補しか受けてはいけない研修ではありません。
気になるカリキュラム
研修の一番の注目ポイントは学習カリキュラムですよね。
ここからは、そんなカリキュラムを紹介します。
学習カリキュラムは、データサイエンティスト協会スキルチェックリストをスキルフレームワークとして使用し、業務上必要となる可能性が高いスキルをCTOとシニアマネージャーが選定しました。
それらを独自に大きく分けて4つ、より細分化すると「12」の研修コンテンツに振り分け、用意しています。
以下では研修コンテンツと合わせて簡潔な内容も紹介します。
1. 要件定義
1-1. システム企画
事業会社の経営者が典型的にどんな戦略を考えているかの基礎知識と、クライアント特有の戦略を知るための方法を学び、プロジェクトの背景を意識して行動できるようになることを目指します。
1-2. プライバシー保護
個人情報に関係する用語の正しい定義と法規制を理解し、「マーケティング × IT」のプロフェッショナルとして個人情報の適切な取り扱いをクライアントに助言できるようになることを目指します。
1-3. セキュリティ
セキュリティの用語や基本的な考え方について広くおさらいし、システム全域の安全を確保できるようになることを目指します。
2. 設計
2-1. データモデリング
業務系データモデルの理解が最適なデータ基盤構築と効果的な分析系データモデル開発に重要であるため、業務系データモデルを学びます。
2-2. 技術選定
データ基盤構築に焦点を当てた開発をする上で必要な技術とその選定について学びます。
2-3. パフォーマンス改善(小中規模)
アルゴリズムとデータ構造について学び、SQLやプログラミング言語などアプリレイヤーの計算量を減らすことでパフォーマンスを向上する方法を学びます。
2-4. パフォーマンス改善(大規模)
分散コンピューティングやETL環境などデータフローのインフラ全体を視野に入れてパフォーマンス最適化できるようになることを目指します。
3. 構築/開発
3-1. データ収集
ストリーミングやバッチ等の適切な設計方法を理解し、実際に構築できるように学びます。
3-2. データ変換
CSVやJSON以外の大規模データに適したファイル形式の存在を知り、設計開発時の引き出しを増やします。
3-3. データ検証
”よくわからんが動いてるからヨシ!”の雰囲気テストを脱却し、明確なテスト観点をもってデータを検証できるようになることを目指します。
3-4. BI
データ品質を分析してデータとシステムの改善に役立てる手がかりとして重宝するため、データを可視化する方法、また効果的なグラフビジュアライゼーションの方法を身に付けます。
4. 運用
4-1. 運用設計
システムが稼働し価値を提供し続けるために必要な運用保守の課題を洗い出したり、稼働監視の仕組みを設計できるようになることを目指します。
どんな雰囲気なのか
ここからは研修の雰囲気や仕組みについてお伝えしたいと思います。
規模感
この研修は誰でも受けれるわけではなく、参加希望者を募り、業務経験の年数と意欲やキャリア希望によって選抜を行っております。
そのため少人数(今は4名)で行っており、全員希望して研修を受けているため意欲的な方ばかりです。
講義
実は講義などを実施しておらず各自で資料を読み進め、演習課題に取り組んでもらっています。
そのため、体調や業務、プライベートに合わせて学習を進めることができます。(ただ3ヶ月という期間を設けています)
開始してから1ヶ月ほど経過しましたが進捗にばらつきはあれど皆さん順調に進んでいます。
進捗共有・質問会
講義などは実施していないため、週に1回ほど同期的に進捗を報告、質問があればしてもらうといった、直接お話しする場を設けています。
開始して1ヶ月ほどですが、疑問から議論に発展することもあり、お互いの学びの場にもなりそうです。
個人的な推しポイント
学習内容が研修の魅力であることはもちろんですが、個人的にアドバイザーが配置されていることが研修の大きな魅力になっていると思います。
本研修では2名のシニアエンジニア(技術つよつよの人)にサポートしていただいており、その方々をアドバイザーと呼んでいます。
本研修は学習内容が難しいため、経験と知識が豊富な方々に質問できたりレビューをしていただける体制にしています。
先ほど記載した進捗共有・質問会にもアドバイザーに参加してもらっているため、直接質問をすることができます。
研修効果ってどうなの?
研修によって具体的にどんな効果があったのか、というと研修が終わっていないため効果というのは正直まだ分かりません。
ただ開始してから1ヶ月の間で「今まで意識してこなかったことを学習できている」といった声があり学びになっていると考えています。
最終的にどのような効果があったのかは、研修を受けていただいた方には以下の内容を盛り込んだブログを書いてもらう予定ですので、そこでリアルな声を聞いていただければと思います。
- なぜ研修に参加しようと思ったのか
- 学んだこと
- 感想
おわりに
まだ開始したばかりで「今後に期待」な研修ですが、他にはない研修になっていると思います。
本研修がFLINTERS・FLINTERS BASEの魅力の1つになれば良いなと思っています。
僕の話になってしまいますが、0→1の研修作りや資料作りを通して、とても学びがありました。
研修という名の1つのプロジェクトとして進め方や考え方などの気づきがあったり、僕自身は資料作れるほどの知見は正直ない状態でのスタートでしたが、沢山のご指摘をいただき、学びつつ無事に資料を作ることができました。
まずはこの研修を長く継続的に実施できるようにするのと、今回の学びを今後の業務に活かせるように改めて頑張ろうと思います。
最後に、多くの方々のお力添えによって無事に本研修を実施することができています。
この場をお借りして感謝を申し上げます。ありがとうございます。