こんにちは。
FLINTERS BASE 10期生の有川です。
この記事では、IT 未経験者がデータエンジニア研修で感じたことを共有していきます。
自分と同じように異業種からエンジニアへの転向を考えている方にとって、今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。
経歴
簡単な経歴になります。
2023年 3月:大学卒業(化学系)
4月:化学メーカー入社
8月:プログラミングスクール卒業
9月:転職活動開始
2024年4月:FLINTERS BASE入社
前職は新卒で化学メーカーに入社し研究職として勤務しながら日々実験をして過ごしていました。働きながらプログラミングスクールを卒業後、転職して現在に至ります。
「エンジニアになりたい」と考えたきっかけは、新型コロナウイルスの影響が大きかったです。自分は大学時代にコロナ禍がピークだった世代で、授業が全てオンライン形式になり実習の化学実験も中止になっていました。
生活がかなり変化した期間で、Zoomでの大学授業や Netflixを始めとするストリーミングサービスの台頭など、他にも振り返れば様々な面で IT技術に支えられていた時期でした。その中でも特にオンライン化に伴う大学内の変化は印象深くて、最初は教授も学生も慣れない環境に苦戦しながらも徐々に適応し、半年過ぎた頃には日常として定着していました。
こうした時代の変化を支えていた様々な技術から IT業界への関心が高まり、ITパスポートの取得、Progate でのプログラミング学習など徐々にエンジニアへ意識が向いていきました。一方で「大学で専攻したのは化学だから」という葛藤もありました。
結果的にご縁があって化学メーカーへ入社したのですが、やはりエンジニアを諦めきれない気持ちが強く、「まずは業界に飛び込んで環境を変えよう」と考えてスクール入校と転職を決めました。当時相談に乗って頂いた上司や友人には本当に感謝です。
少し長くなりましたがその後に開始した転職活動の末にご縁がありFLINTERS BASEに入社し現在に至ります。
研修内容
改めてになりますが、FLINTERS BASEでは入社後3ヶ月間の研修期間が設けられています。また研修ではデータエンジニアとしての知識・技術に特化した内容が盛り込まれています。研修カリキュラムの中で印象に残った内容を3つ紹介させていただきます。
Git研修
Gitとは: ソースコードなどの管理を行うための分散型バージョン管理システム
研修の初期段階でGitについて学習します。それ以降は、研修課題をPR(プルリクエスト)という形で、Gitを利用して提出することになります。最初はブランチが違う、リポジトリが違う、と失敗の連続ですが徐々に慣れていきます。
また、研修が終盤に差し掛かったタイミングでGitについてより詳しく、応用的な内容を学ぶカリキュラムが組まれています。
「Gitに少し慣れて多少理解してきた」
「最初に学んだ内容を少し忘れてるかも」
というタイミングで復習+α で学ぶ仕組みが確立されていて、個人的にこの学習の流れはとても良いなと感じました。Gitに限らず、学習したつもりで忘れている知識は多いので復習は大切にしていきます。
まだ勉強することは多いですが、今後使い続ける技術だと思うので更なる習得に励みたいと思います。
ETL研修
ETLとは:データを収集し、必要な形に加工して、データベースやデータウェアハウスに保存するプロセスのこと(Extract(抽出)、Transform(変換)、Load(読み込み)」の略)
前述の通り入社後研修ではデータエンジニア育成に重点を置いた内容を多数学習します。その中でまずはじめの一歩として「ETLとは何か」を学びます。
様々なデータが日々生成され続けている現代において、それらのデータを収集・分析して顧客のニーズに応えたり、ビジネスに役立てると言うデータドリブンな考え方が重要になってきています。こちらの研修ではその重要性や具体的な内容についてじっくり理解を深めることができます。
Terraform研修
Terraformとは:インフラストラクチャをソースコードで管理するIaCツールのひとつ
データパイプラインを構築する上で、AWS・GCP等のクラウドサービスを利用します。
クラウドサービスを利用して思うのは、便利な反面で画面遷移が多いことやリソース(データベースやストレージ、仮想サーバ等)の再構築・削除が非常に手間だという点です。
Terraformの嬉しいところは、これまでGUI操作で画面をカチカチとクリックして作ったり削除していたリソースをコードによって作成・管理可能になることです。
「こんなのあれば便利だな」と思うものは大抵既にあるものですが、自分にとってはプログラミング学習におけるその最たる例がこの Terraformでした。
研修を終えて
感想
人並みな感想ですが、新しい知識・技術を学ぶこと、実際に使うことは面白いです。
自分はプログラミングスクール出身なのですが、スクールでは学ばなかった内容が8割か9割近くで研修期間は毎日学びの連続でした。前述したGit、ETL処理、Terraform以外にも様々な技術があり、どれも使いこなすには更なる学習が必要だと感じました。
もちろん楽しい瞬間ばかりではなくて、理解に苦しんだり大量のエラーで嫌になったりもしましたが、それでも沢山悩んだ末に解決できれば、自分の成長を感じて楽しむことができます。今後もこの成長を楽しむ感覚は大切にしたいと思いました。
研修を通して成長したこと
失敗に対する考え方が少しだけ変わりました。
研修で提出したプルリクエストのコードに修正箇所があると、メンターからコメントが付きます。初めは沢山コメントが付くと落ち込みましたが、こういったフィードバックこそ研修の良さだと気付いてからはあまり落ち込まず、修正方法を考える方に意識を向けられるようになりました。
(実際に独学だと当然ながら誰からもコメントが付くこともなく、自分が書いたコードの間違いや修正箇所に気が付くことすらできません。)
開発にエラーや失敗は必然なんだなと考えて、向き合えるようになったのは自分の中で成長だと感じました。
社内の雰囲気
在宅勤務なので社内の方達と直接会って顔を合わせることは少ないですが、「ずっと一人で作業」という感じはありません。毎日、進捗確認・報告など簡単なMTGが設定されていて、研修を担当しているメンター社員の方や研修を一緒に受けているメンバーと交流・意見交換をすることができます。
報告では解決エラーや技術的知識などを共有していきます。自習時間で実践的なシステムを作って共有している方もいました。研修で手一杯の私からすると尊敬の一言で、自分も頑張らなきゃいけないと良い意味でのプレッシャーを感じていました。
また、夕方のMTGでは業務的なこと以外に日常の些細な出来事なども共有して okで、お昼に食べたお店とか、最近観たアニメとか、綺麗な写真を共有してくれたりとフランクな雰囲気でした。また、様々な経歴の方が集まっているので色々な話題が聞けて刺激になりました。
これからの抱負
好きこそものの上手なれ ということわざにある通り、今後も成長を楽しみながら一人前のエンジニアを目指していこうと思います。
長くなりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました!