DATA Saber - Bridge 2ndに挑戦した感想

こんにちは、エンジニアの田中です。BIチームで働いています。

少し前のことになりますがDATA Saber - Bridge 2ndに参加し、無事に認定をいただきましたので感想をまとめます。

DATA Saber - Bridge 2ndとは

まずDATA Saberとは、有志のTableauユーザーによるTableauユーザーのための無償学習プログラム、およびプログラムを受講し認定を受けた人のことです。プログラムは、受講者が師匠の資格を持つ先輩DATA Saberを探し、弟子入りを志願し、師匠に受け入れてもらえて初めて挑戦できるという、割とハードル高めのものです。

このハードルを取り払い、運営側で受講者と師匠のマッチングをしてもらえるというのがDATA Saber - Bridgeです。Bridgeは日程が決まっていて、全国の受講者が同時に挑戦を開始し、定められた期間である90日間で認定を目指します。

その2回目の実施ということで、DATA Saber - Bridge 2ndということになります。

挑戦した理由

BIチームで一緒に働くBASEの後輩からのお誘いがきっかけでした。チームのマネージャーがプロ級のTableauスキルを持っているのですが、後輩がマネージャーとの面談でどのようにスキルを身につけたのか尋ねたところ、DATA Saberを紹介してくれたそうです。

業務で日常的にTableauを使うなかでスキル不足を痛感していたところだったので、なんとなく「大変そうだな〜」と予感しつつも挑戦することに決めました。

感想

めちゃくちゃ大変でした……

挑戦の内容を振り返っていきます。

技術試練

Tableauスキルに加え、データを扱う者としての知識や考え方を備えるために、十の試練に挑戦し、全て満点で合格する必要があります。

試練の内容は公式HPに公開されていますので、興味のある方は見てみてください。

一つ一つの試練が結構なボリュームなのに加えて、

  • 提出後1日程度経たないと合否がわからない
  • 不合格でもどこを間違えたのか教えてもらえない

この2点がきつかったです。答え教えてくれなくてもいいからどこ間違えたかだけ教えて……と何度思ったことかわかりません。なかなか合格できずに挫折してしまう方も多いようです。DATA Saberへの道は険しい。

コミュニティ活動

DATA Saberたるもの、技術力だけでなく、データドリブン文化を伝え、人々を導く力も有していなければなりません。パブリック・組織内で活動し各20pt以上、合計50pt以上獲得する必要があります。

指定の活動内容は公式HPをご参照いただきたいのですが、私は

パブリック Tableau PublicへのViz投稿×3 10pt
パブリック Tableau関連のブログ記事の投稿×3 10pt
組織内 イベント開催×3 30pt

こんな感じで達成しました。100pt以上取る猛者もいるそうですが、常人はギリギリ達成するので精一杯です。

パブリックはMakeover Mondayというサイトを利用しました。このサイトではネット記事などで公開されているグラフや表などを見て、参加者が各々で作り替えたビジュアライゼーションを公開し、みんなで切磋琢磨しよう!というイベントを開催しています。使うのはBIツールに限らず、Pythonを使う人もいるみたいです。

サイト内にあるデータセットを使ってViz(Tableauで作るビジュアライゼーションのこと)を作成し、Tableau Publicに公開します。さらに作成したVizについてのブログを書きます。このセットを3回行うことでやっと20pt獲得できます。大変すぎる。

組織内は、BASE社内に受講者仲間が私含め3人いたので、持ち回りでTableau勉強会を開催することにしました。一人だと尻込みしてしまいそうですが、仲間がいたのでずいぶん助かりました。参加人数の条件もあったので、あの時ご参加いただいた皆さんには本当に感謝です。

最終試練

ここまでクリアして、ようやく最終試練に挑戦する資格を得られました。最終試練については箝口令が敷かれているので詳しくは書けませんが、厳しい試練でした。

合格には以下のことが必要だと学びました。

  • 技術試練の問題を見て瞬時に解き方がわかる
  • ビジュアライゼーションを見る人・使う人のことを第一に考える
  • 得たスキルは使ってなんぼ(なんなら見せつける)

何度も心が折れかけましたが、最終的には認定をいただくことができました。嬉しい〜!!

認定されると二つ名がつくのですが、なんと二つ名は自分で考えなければいけません。なんだか気恥ずかしかったのでChatGPTにつけてもらいました。ここでは書きませんが。

DATA Saberになってよかったこと

単純にTableauスキルは爆上がりした感触があります。例えばLOD(詳細レベル)計算は機能としては知ってるけど、どこで使えばいいのかわからんという状態だったのですが、認定以降は業務で「お、ここはLODの使い所ですな」と思えるようになり成長を感じました。

また、「ただ作ればいいってもんじゃない」という考えも身につきました。業務ではお客さん側で決めた依頼の通りに作ることが多いのですが、その結果見にくかったり使いにくかったりするものが出来上がってしまうこともあります。そこで試練で得たスキルや知識を活かして改善案を出し、それを採用してもらえるととても嬉しいです。

Bridgeに参加してよかったこと

同じ目標を持つ人たちのコミュニティに参加できるのが良いところだと思いました。

Bridgeでは一人の師匠に複数の弟子がつき、そのまとまりを「部屋」と呼んでいました。師匠の名前をつけて「〇〇部屋」と呼ぶこともあるので、相撲部屋のような趣です。同じ部屋の方達とオンラインで会話したり、部屋を跨いだ勉強会があったり、オフラインのイベントでは「〇〇部屋の田中です。あなたはどちらの部屋ですか?」なんて会話もあったりして、独特の文化で楽しかったです。

私のようなエンジニアやそうでない方、学生さんなどさまざまな方がいましたが、同じTableauユーザーという共通点があるだけでグッと会話がしやすくなり、有意義な交流ができたと思います。

おわりに

とてもとても苦労しましたが、その分成長できたので挑戦してよかったです。もし不合格になっていたとしても、最終試練の資格を得た時点でかなり成長した感覚があったので、やっぱり挑戦してよかったという感想になると思います。

業務でTableauを使う方にはおすすめします。Bridgeは今後もあると思うのでそれに参加するのもよし、BASE社内のDATA Saberに弟子入りするもよしです。

私自身としては、気を抜くことなく今後もさらにスキルを上げられるよう精進していきたいと思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。