IT未経験の元メーカー営業がPMになった1年半を振り返る

FLINTERS BASEの内藤です。

今回の投稿はFLINTERS BASEブログ祭り梅雨の企画の一つになります。

テーマは、#FLINTERS BASE #プロジェクトマネジメント #IT未経験です。

早いもので、IT実務未経験でFLINTERS BASEに転職し、PM(プロジェクトマネージャー)として配属されてから1年半が経ちました。

改めてこの1年半を振り返りたいと思います。

PMとしてのキャリアに興味のある方の参考に少しでもなれば幸いです。

※配属されて3ヶ月で一度記事を投稿していますので、よければこちらもご覧くださいblog.flinters-base.co.jp

営業経験を活かせたこと

このブログをご覧の方には、今営業職で今後プロジェクトマネジメントに挑戦したいという方もいると思います。

具体的に営業経験を活かせたと思うところを2つほど紹介します。

クライアントとのコミュニケーション

これは言わずもがな、クライアントのコミュニケーション経験は大いに活かせます。

PMはプロジェクトの一番フロントの立場ですので、クライアントと話す機会は多分にあります。

また営業は「売上」が最大の目的になりますが、PMは「プロジェクトが成功すること」が最終目的になります。

そのため、「クライアントが本当にほしい機能は何か」「クライアントの成功には何が必要か」といった、よりクライアントと向き合って考える機会が増えたと感じています。

反面苦労することもあり、(特に私は有形商材しか扱ったことのない営業だったこともあり)作るべきアプリケーションをコミュニケーションを通して0から形づくる(=要件定義する)のは手探りで難しさを感じます。

タスク管理・調整業務

営業は、担当案件の進捗管理・社内の別部署との業務調整をすることも多いと思います。

PMも同じくタスクの進捗管理やステークホルダーとの調整といった業務が多く、そうした点は営業のときの経験を活かすことができています。

こちらも反面、営業のときはある程度ルーティン化していたタスクが、PMはプロジェクトの状況に応じて変わるため、慣れるまではタスクの洗い出しに苦労しました。

1年半で学んだこと

1年半で学んだことはたくさんありますが、特に大事だと思ったこと3つをピックアップします。

自分が動かなければプロジェクトは動かない

上司の指示・クライアントの注文を待って動いているのでは、プロジェクトはいつまでたっても動きません。

自分から積極的に働きかけてプロジェクトを動かしていく意識が重要だと感じました。

自分から動かすことである程度意図するペースで進行できますし、ステークホルダーからも自分の存在・役割を認識してもらうこともできます。

基本的なビジネススキルが大事である

「端的に話す」「前提を共有して論点整理」「相手の理解度を確認しながら話す」「論理的に考える」などビジネスマンなら誰もが一度は聞いたことのあるスキルがとても大切だと改めて感じました。また同時に今までそんなに意識できていなかったと思い知らされました。

限られた機会でクライアントとコミュニケーションを取り、機能の最適解を出す上でこれらのビジネススキルは必須だと感じます。

継続して勉強することが大切である

アプリケーションを作る以上プログラミングやITの知識は必須となります。

プログラミングスクールを卒業し、会社で研修を受けたとはいえ、技術の進化は速く、常にキャッチアップは必要になります。

今は通信講座や書籍を使って、ネットワークやセキュリティ、モダンなフロントエンド実装の考え方、UI/UX設計、マネジメントの方法論などの勉強を続けています。

成長したと思うこと

1年半PMをやってきて、やれることもだいぶ増えました。

アプリケーションの基本設計ができるようになった

はじめは「ユーザーフロー?」「API?バッチ処理?データフローって何から考えればいいんだ?」「画面イメージ全然浮かばない」「誰に何を聞けばいいんだ?」といった感じでしたが、今はステークホルダーとの調整も含め基本設計部分をこなせるようになりました。

PDCAを回しながらマネジメントする

前に担当した機能を通して出た課題(タスク管理や基本設計、エンジニアへの情報共有など)に対して、次の機会にはやり方を変えて改善を図るなど、PDCAを回しながら自分なりのやり方を試すことができています。

学んだことのアウトプットができる

学んだ知識で、エンジニアの工数見積の肌感が前よりもわかるようになったり、クライアントへの提案につながったり、日々のミーティングに取り入れてみたりなど、活かせる場面も増えてきました。

また、下の記事のように勉強会や開発定例の運営を通して、PMで学んだ経験をアウトプットするように心がけています。

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課題感

最後に今の課題感・今後の目標を上げます。

PMとして一人前になれるように今後も努力していきます。

仮説思考とそこから要件定義につなげる

「クライアントが本当に必要なものは何か」について自分でもっと仮説立てて考えられるようになりたいです。

そのためにも論理的な思考力や要求を整理しながらコミュニケーションを取る力を磨いていきたいと考えています。

もっとプロジェクト・プロダクトの先まで考えられる視点をもちたい

目の前のプロジェクトをこなすのに精一杯になってしまいがちです。

半年先や1年先に向けてどのようにプロジェクトを進めるか、プロダクトをどのように進化させていくべきなのか、このような未来視点でもっと考えられるようになりたいです。