こんにちは、FLINTERS BASE エンジニアの鈴木です。
FLINTERSブログ祭り梅雨の企画で今回の記事を執筆させていただきました。
配属された当初Looker導入ガイド を読んだことでかなりスムーズに業務に取り組むことができたため、こちらの概要について紹介していきたいと思います。
Lookerについて
そもそもLookerとはなんぞやという方向けにLookerが掲げているミッション、特色について紹介します。
Lookerが掲げているミッション
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- データをスマートに活用することによって人々がより多くのことを行えるようにする
Lookerの特色
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- データをツール内部に保持しないアーキテクチャによるハイパフォーマンスなデータ処理が可能
- Looker側でのSQL自動生成により、データ抽出が分析業務のボトルネックにならない
- データ定義を一元管理できることによりデータガバナンスを強化できる
- 多彩なデータ活用方法
Tableauと比較すると、Tableauは「可視化・表現方法」に力を入れているのに対し
Lookerはミッション・特色からも「データ活用」に重きを置いているBIツールであることが分かります。
Looker導入ガイドについて
NRIネットコム株式会社のデジタルマーケティング事業を担う方を含む複数名で執筆された本になります。(執筆者情報)
日本語で書かれたLooker関連の技術書は残念ながら2023年1月時点でほとんどなく、このブログを執筆している2024年5月時点でも変わらずほとんどない状況です。
しかしこの一冊でLookerの基本的な使い方はほぼ網羅されているため、Looker開発関連の現場で働くときは取り敢えずこれを読んでおけば安心だと思います。
本書の内容
全4part、10chapterに分かれて構成されてます。
part1 Lookerの基礎知識
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- データ活用とLooker
- Lookerとは
データ活用とはそもそも何?Lookerってどこが作ってるの?という部分が分かるようになっています。
掲げているミッションや特色についてもこちらで詳しく紹介されてます。
part2 データを接続・整形する
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- データベースに接続する
- LookMLを理解する
実際にLookerを使う際の環境構築とLooker独自の言語であるLookMLの書き方を理解できるようになっています。
LookML事態があまり難しい言語ではないので、こちらの章を読むだけで翌日からLookerを使い出せるようになると言っても過言ではないと思います。
part3 ダッシュボードを作成・活用する
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- データを探索する
- データを可視化する
- ダッシュボードをシェアする
実際にLookMLを用いて作れるExplore,ダッシュボードの使い方が確認できます。
Lookerの公式ドキュメントでは分かり辛い内容も簡潔にまとまっているため、ふとやり方を忘れてしまった時にかなり役立つ章になってます。
part4 Lookerの高度な活用
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- LookMLの高度な活用
- ダッシュボードの高度な活用
- キャッシュ・PDTの管理
データ活用をよりハイパフォーマンスに行おうとした際、痒いところにかなり手が届くのがLookerの強みだと思っています。
その際痒いところへの手の伸ばし方が分かるのがこの章です。
内容的には基本的なことを理解していないと訳わからないですが、Lookerに慣れてきた際目を通すとかなり知見が広がる章になっていると思います。
まとめ
全くLookerを触ったことがない方でもかなり読みやすい技術書になっていると思います。
他のメジャーなBIツールとLookerはかなり毛並みが違うので、Lookerを使う現場に来たけど知見がなく不安だという方には是非目を通していただければなと思います。