2023年1月に中途入社しました5期生の佐藤です。
3ヶ月の研修期間が終了したため学んだこと、成長したことなどを共有したいと思います。FLINTERS BASEでの研修期間の学習の仕方、過ごし方の参考になればと思います。
入社した経緯
前職では地方銀行にて法人営業担当として働いており、担当する取引先の様々な課題の解決に努めてきました。
融資の仕事が中心でしたが、他にも自動車部品メーカーに対し、製造ラインの自動化・ロボット化を提案したり、小売業者にネット販売を拡大するための顧客データ活用を推進したりしていました。
3年間経営に携わり気づいたことは、上記のように「企業の課題はIT化(特にデータ活用)を通じて解決できる」ということでした。
そこで自らデータを活用し企業の課題を解決する仕事をしようと決意し、転職活動を経て、FLINTERS BASEへ入社しました。
成長できたこと
データ分析の基本的な流れを理解し、実行できるようになった
データ分析にはデータの取得→格納→加工→分析→可視化というプロセスがあります。各工程において様々なサービスが提供されています。
研修ではハンズオンを通じて各サービスの特徴を掴むとともに一連の流れを手を動かしながら理解することができました。
問題解決力の向上
スクール時代や入社したばかりの頃は一つの疑問点やエラーを解決するのに30分以上かかってしまうことがありました。
調べ方や質問の仕方を工夫しながら研修に取り組んだことで15分〜20分で解決できるようになり成長を感じることができました。
研修内容について
まず前提として、研修のスタートラインはみんな同じです。前職の経験とか学歴とか地頭の良さは関係ないです。全員が一定のスキルを身につけられるよう準備されているので一生懸命取り組めば、自然と力はついてきます。
ただ技術によって誰しも得意不得意はあるので分からなくて詰まったり、ペースについていけなかったりすることもありますが、長いエンジニア人生、いつか覚えられるので心配しなくてもOKです、困ったら同期や教育チームに気軽に質問して解決しましょう。
では、ここから自分が面白いと感じた研修内容を記載していくので参考にしてください。
【BI可視化】
個人的に研修の中で一番面白かった内容です。
BI(Business Inteligence)とはビジネスで得られるデータを集計・予測・分析することです。
簡単に言うと、売上、来客数、その日の天気などありとあらゆるデータを活用して顧客の行動や市場トレンドなどを把握し見やすくまとめるものです。
csv(もしくはjson)ファイルに無数のデータが羅列されています。BI可視化をおこなうことでそれらのデータを簡単に分析できて、とても見やすくまとめられます。
・取得したデータ(CSVファイル) ・BI可視化(Tableau)
学習内容
- BIツールとは
- Tableauを使ってみよう
- グラフ、散布図、ツリーマップ、テキストテーブルの作成
- データの結合、抽出、型の変更
- 条件の絞り込み、地図の作成、簡易表計算
- FIXED, INCLUDE
- 演習(作成したものを発表)
感想
目的とする分析結果に合わせて、グラフや地図など様々なやり方があってとても面白かったです。
データ分析やった感と達成感が味わえますので研修中は是非たくさん手を動かしてみてください!
【セキュリティ】
エンジニアとして大事な内容だと思いつつも今まで勉強したことがなかったので学びが多かったです。
セキュリティには「機密性」「完全性」「可用性」という3つの特性があります。
- 機密性:許可した人以外にはみられないようにすること
- 完全性:情報を書き換えられないようにすること
- 可用性:いつでもみられる状態にすること
「セキュリティ=情報を盗まれないようにする」くらいのイメージでしたが、この3点を意識して様々な脅威や脆弱性に対応することが大切だと学びました。
共通鍵暗号方式や公開鍵暗号方式といった認証方法についても学習します。
GitでのSSH認証に使われる公開鍵暗号方式がよくわからなかったのですが、このカリキュラムを通して仕組みを理解することができました。
カリキュラムは座学中心になるので少し退屈に感じますが、エンジニアとして働く上で大切なことを学べます。難しい単語も多く出てきますが、ネットで図解された記事を見つけることもできるのでしっかりと知識を身につけることができると思います。
学習内容
感想
外部からの攻撃は多種多様で「そんなことできるの?」と思ってしまうものもあり、かなり勉強になりました。
もし、社内やクライアントの内部情報を漏洩させてしまうと、一度のミスで信用が大きく落ちてしまいます。セキュリティに関する知識はもちろんのこと、インシデントが起こってしまった際の対応などもこの研修を通してしっかりと頭に入れておくべきだと思いました。
【GCP (Google Cloud Platform)】
Googleが提供するクラウドコンピューティングの総称です。
そもそもクラウドというものは「ネットワーク経由でユーザにサービスを提供する形態のこと」です。Office365やGoogle Drive, iCloudなどが有名です。
GCPにはGCSというストレージサービスがあり、大量のデータを保存することができます。(従量課金制のためデータ量によって料金が変わってきます)
また、GCPは、AWSと比較しビックデータ解析や機械学習に長けたサービスが展開されています。例えば、研修ではBigQueryというデータウェアハウスサービスを主に学習します。
BigQueryは、データの収集・保存・分析する機能が内包されており、機能が充実していることに加え、安価であることから人気のあるサービスです。
学習内容
- GCS概要
- GCSの使い方
- BigQuery
- Cloud Shell, IDE
- 演習(GCS, BigQuery)
感想
スクールで学習したAWS同様、GCPもUIが優れており操作しやすく、使いやすかったです。ただ、日本語の記事が少ないので調べるのが少し大変でした。
BigQuery MLというサービスを使うと、機械学習までできるので、とても便利なサービスだと感じました。
データエンジニアとして、GCPは必須スキルになると思うので引き続き学習し、多くの機能を扱えるようにしたいと思います。
会社に入ってみての感想
社内には良い人しかいない
皆さん書いてますがこれが1番です。ぶっちゃけ入社前はクセのある人が多いんだろうなぁと覚悟してました。(前職でゴリゴリの体育会系の中で働いていたから余計に。)
しかし、全くそんなことはありません。本当にいい人しかいません。いい意味で気を使うことが全くないので自分のタスクに集中できるし、困ったときはいつでも助け合いができる環境だと思います。
リモートワークは結構働きやすい
出社しないから同期とか先輩方との関係が希薄にならないか心配してましたが定期的にランチ会や勉強会があったり、Slack内の趣味チャンネルやイベントで仕事以外の交流も図ることができます(自分はフットサル同好会入って楽しんでます、下手くそですが笑)
あと自分が働きやすいようにデスク環境作れるので集中して仕事に打ち込めることも大きなメリットだと思います。
研修の内容が素晴らしい
三ヶ月でここまでたくさんのスキルを習得できるとは思ってませんでした。教育部の方々が知識が定着しやすいようにハンズオンや演習問題を工夫してつくってくれてあるのでとにかく効率的に学習できました。
どの会社も研修やOJTがあるから心配ないと言いますが、FLINTERS BASEの研修は他社と比較してもかなり充実しています。(ご存じの通り、エンジニア養成企業でもあるからたくさんコストと時間をかけて研修してもらえる)
これからの抱負(意識していきたいこと)
学び続けること
これは常に心がけておきたいことです。というのも研修で学んだ内容でさえ、既に忘れかけている部分があったりします。人の記憶力なんて大したことないなぁと思いました。
単にテキストに書いてあることを暗記するだけでは、エンジニアとして1mmも成長しないと思います。繰り返し学習し、理論を覚える、そして自然と手が動くようになって1歩前進だと考えています。
今は研修の復習もかねて、基本情報技術者試験の学習を行っています。継続して学習し合格し、そして実務への応用を図っていきたいです。
自分の考えを積極的に発信すること
自分の考えを積極的に発信することも意識したいです。自分が書いているコードや実行結果、エラーを正確に把握して、自分なりの考えをまとめて他人に伝えるのは正直激ムズです。今のところ全く自信がないです。だからこそ躓いた所や新たに発見したこと、アイデア等は積極的に発信し、周りの意見も吸収しながら自分の知識として定着させていきたいです。
周りも「佐藤は〇〇は理解できているな」と認識してもらえると思うので、新しいタスクも任せてもらいやすくなるんじゃないかと思ってます。
まとめ
研修を通じて、「データ分析の一連の流れを自力で実行するスキル」と「問題解決力」を身につけることができました。
配属後も研修で学んだことを活かし、更なる成長をとげ、付加価値の高いエンジニアになっていこうと思います。