リモートでの研修で学びを最大化するには?

閲覧いただきありがとうございます♪

はじめまして、FLINTERS BASEで入社後の研修を担当している新卒2年目の金渕です。

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、社会全体でリモートワークへの移行が進んでいますね。

新卒や中途で入社した社員に対して行う研修もオンライン上で実施している、もしくは実施を検討している企業も多いのではないでしょうか。

また、そのような企業の研修に対して「本当に身につくのか?」「研修に置いていかれないか?」「孤独感を感じないか?」といった不安をお持ちの方もいらっしゃると思います。

FLINTERS BASEでは2022年3月現在、エンジニアリング未経験で入社した社員に対し約2.5ヶ月の技術研修を行っています。

この記事では、エンジニアとしてのキャリアをロケットスタートするためのFLINTERS BASE入社後研修にて、学びを最大化するための研修内外での取り組みを紹介いたします。

「FLINTERS BASE社とは」「研修のカリキュラム」についてはこちらの記事をご覧ください。

blog.flinters-base.co.jp

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研修はほぼオンライン上で実施

新型コロウイルス感染拡大予防のため、現在当社では基本的にリモートで業務を行っております。*1

弊社の連結会社であるFLINTERSにおいても、2020年の新卒研修を皮切りに新卒中途にかかわらず全ての研修がオンラインになりました。

かくいう私も、2020年にFLINTERS社(当時Septeni Original社)に新卒として入社し、リモート環境で研修を受け、開発チームへの配属後も健康診断以外でオフィスに出向いたことがなかった根っからの「リモートネイティブ」世代です笑

FLINTERS BASEにおける入社後研修も、そのほとんどをリモート環境下で実施しております。

リモート環境下だからこそ発生する、コミュニケーションに関する課題を解決するための施策なども紹介いたしますので、ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです♪

カリキュラム

ではまず、研修のカリキュラムの中で工夫していることから紹介していきます。

高いアウトプット割合

FLINTERS BASEの入社後研修カリキュラムは、アウトプットが多いことが特徴です。

一般的に研修というと、講師の人間が喋った内容とテキストの内容をひたすら頭に叩き込むというイメージがあるかと思います。

私たちは、プログラミングなどの技術を習得するためには、自分の頭で思い描いたものをどう実装するかを考え、手を動かすことが大切であると考えています。

理論や定義をただひたすらに覚えるよりも、自分の手で書いて動作を確認した方が学びになり、何よりも楽しいです!

そして、作成した成果物を誰かにレビューしてもらって、さらに学びを得ることができます。

研修内では、たくさんのアウトプットの場が用意されていますので、その例を紹介いたします。

Gitを用いたコードの提出

ソースコード管理システムのGitを用いて、研修中に作成したプログラムや設定ファイル、クエリなどを管理します。

Gitは使いこなせるとかなり便利ですが、未経験の場合慣れるまでが大変ですよね。

カリキュラム内の演習課題は、Gitlabのマージリクエストの形で提出します。

この時、配属先でチームによるプロジェクト管理をするために必要なマージリクエストの書き方など、実践的なスキルを身に着けることができます。

提出したマージリクエストに対して教育チームや他の研修中社員がレビューして、修正し、LGTMをもらって、マージするという一連のサイクルを研修内で経験します。

研修中であれば、ある程度失敗しても大丈夫です!

むしろ、研修中にたくさん失敗してエラーハンドリングを身に着けることができれば、配属されてからも落ち着いて作業を進められます。

成果物や学習の発表

コードを書かない研修でも、アウトプットをする機会があります。

例えば、BI可視化の研修では、自分で作成したダッシュボードを互いに発表、レビューします。

すると、作成している時には自分では気づかなかった意見や違う角度からの質問を受け、気づきを得ることができます。

また、ITパスポート対策のカリキュラムでは、学んだことをスライドにまとめて日程の最後にお互いに発表します。

学んだことを他の人に説明するためには、本人の深い理解が必要です。

スライドにまとめる過程、発表する過程で自分の言葉にしてアウトプットするので、単純なインプットよりも高い学習効果を得ることができます。

上記以外にも学習成果を互いに発表する機会を複数設けております。

ペア/グループ制度

研修中は、同時期に入社した社員同士でペアを組み、朝の自習の時間や演習問題を解く時間に一緒に活動します。

実はこの制度のはじまりは、半月ほど遅れて研修に参加した新入社員を、先に研修を受けていた社員にサポートしてもらうためのものでした。

研修を進めていく中で、

  • コミュニケーションのきっかけになる
  • 互いの足りない知識を補える
  • 研修内容以外にも気づきが得られる

といったフィードバックを研修を受けた社員からいただき、定期的に組み合わせをローテーションする運用となりました。

BASE研修内でとても好評をいただいている仕組みの1つが、この「ペア/グループ制度」です。

困ったことのキャッチアップ

「困っていることを教える側が認識できない」という問題は、リモート環境下での研修で発生しがちなのではないでしょうか。

オフラインでの研修であれば、研修中の様子をリアルタイムで視認できますが、リモートではそうもいきません。

そこで、FLINTERS BASEの入社後研修で困っていることをキャッチアップするために行っていることをご紹介します。

定期1on1

研修の間、2~3週間に1度教育チームの担当者と30分間の1on1を実施しています。

この1on1の目的は、研修の中で困っていることや不安に思っていることを対話によって解決し、研修に集中してもらうことです。

また、今後エンジニアとしてどのように活躍したいのか、次の1on1までの短期的な目標などについても話します。

1on1を通して研修中社員と教育チームの担当者の信頼関係を構築し、安心して相談できる相手を社内に作ることで、研修中だけでなく配属後も不安をため込む心配なく業務にあたることができます。

振り返り会

4週間に1度、教育チームと研修中の中途社員で研修に対する振り返り会を2時間実施しています。

Miro」というオンラインホワイトボードツールを使って、

  • よかったこと
  • ちょっと気になっていること
  • どちらとも言えないが思っていること

をブレストし、改善のための議論を行います。

よかったこと

研修を進めていく中で感じたよかったことについて意見を出し、どうすればもっと良くなるか、継続すべき点をピックアップします。

ちょっと気になっていること

不安に思ったことやモヤモヤしていることを書き出します。 ひとつひとつの意見に対して、何が原因なのか、改善のためのアクションを全員で話し合い、できるところから今後の研修に反映します。

どちらとも言えないが思っていること

良くも悪くもないけど研修で思ってることを発散します。

オフライン業務ではこのような内容は雑談という形で口に出すことができますが、リモート環境下だとどうしても発言内容をふるいにかけて必要なことのみ発信するという状況に陥りがちかと思います。

意見を発散する場を設け研修に反映していくことで、研修中の社員の不安因子を取り除き、技術の習得にフォーカスして研修を受けていただけます。

また、振り返りで得た意見が研修内容に反映されることで研修そのものの品質も高まるので、教育チームにとっても有意義な時間です。

夕会

イベントや勉強会がない日は毎日「夕会」を開催しています。

夕会では、日報の「思ったこと・気づき」「困ったこと」「業務に関係ない気になること(あれば)」を各人が発表し、発表者以外の人がコメントします。

特に、1日を通して感じた「困ったこと」はその場で解決のためのアクションを提示します。

例えば、簡単な技術的な疑問であれば口頭で解決法を示したり、日報のスレッドにコメントを残します。少し時間がかかりそうな場合は夕会の後や翌日の朝教育チームと一緒にやってみましょう、という提案をします。

slackでポストするほどでもない、ポストするハードルが高い場合でも毎日書く日報であれば書きやすく、振り返り会よりも短い時間でキャッチアップできます。

コミュニケーション施策

リモートワークを導入する企業のほとんどがコミュニケーション面における課題に直面するのではないでしょうか。

入社後研修ということで、研修を実施する側も受ける側も皆初対面で、各社員のバックグラウンドが大きく異なります。

新卒社員であれば、年代や入社経路も近く共通する部分が多いですが、BASE社の社員は経歴や年齢もバラバラです。

さらに、エンジニア派遣という業態から横のつながりを形成・維持しづらい環境が懸念されました。

FLINTERS BASEでは、研修中だけでなく研修が終わった後も継続的に社員同士のコミュニケーションを促進するための全社員を巻き込んだ施策をいくつか実施しておりますので紹介いたします。

夕会

「困っていることのキャッチアップ」の場として紹介した夕会は、コミュニケーションの場としても活用されています。

日報の中の「業務に関係ない気になること」から話が広がったり、研修を終えて配属された先輩社員や社長がたまに覗きにきたり、終始和気あいあいとした雰囲気で進められています。

Colla

SlackアプリのCollaは、BOTがチームメンバーにランダムな質問を投げかけ、ランダムにSlackに投稿してれるサービスです。

業務以外で関わることの少ない社員の意外な一面を知ることができます。(たまに大喜利と化していますがそれもそれで楽しいです笑)

シャッフルランチ

ランダムで決まった4~5人程度の組み合わせでオンラインランチ会を行う、「シャッフルランチ」を定期的に開催しています。

なんと、このランチ会には代表等経営陣も予定が合えば参加するため、社員だけでなく役員とも業務以外のコミュニケーションをとることができるのです!

組み合わせはシステムが参加者一覧から完全ランダムで決定し、当日発表されるまでのお楽しみです♪

おわりに

この記事では、研修の内外で実施している学びを最大化させるための工夫について紹介いたしました。

FLINTERS BASEの研修では、エンジニアとしての技術を伝えるだけでなく、入社された方々が自信を持ってエンジニアとしてのキャリアをスタートさせられるようサポートさせていただきます。

ぜひ、これから投稿される実際に研修を受けた社員の記事も併せてご覧ください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。次回の投稿もお楽しみに!


FLINTERS BASEでは一緒に働く仲間を募集しています!

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※時期により新規採用を中断している場合もございますのでご了承ください。

*1:新型コロナウイルス感染拡大予防のための一時措置としてリモートワークを導入しております。感染拡大状況の変動により、勤務形態が今後変更となる可能性があります。